訪問利益 ひとり訪問事業者の採算チェック

GUIDE / VISIT PROFIT

その仕事の時給、
移動時間まで含めて計算していますか?

家事代行、訪問清掃、整理収納などの仕事では、現場で作業している時間以外にも移動や準備が必要です。売上だけで判断せず、案件ごとの経費と拘束時間から「実効時給」を確認してみましょう。

まずは計算式を押さえる

変動利益 = 売上 − 交通費 − 材料費などの案件ごとの経費

実効時給 = 変動利益 ÷ {(作業時間+往復移動時間+準備時間)÷60}

時間はすべて「分」で揃え、最後に60で割って時間へ換算します。ここでいう変動利益は、税金や固定費を引いた最終的な手取りではありません。単純に売上を作業時間だけで割るより、仕事の負担に近い目安を得られます。

売上6,000円の訪問案件なら?

次は説明用の仮定例です。実際の顧客実績や相場を示すものではありません。

売上6,000円
往復交通費800円
材料費300円
現場作業120分
往復移動60分
準備・連絡30分

変動利益:6,000 − 800 − 300 = 4,900円

合計時間:120 + 60 + 30 = 210分(3.5時間)

実効時給:4,900 ÷ 3.5 = 1,400円/時間

一方、売上6,000円を現場作業の2時間だけで割ると3,000円/時間。移動や準備を含めるかどうかで、見え方が大きく変わります。見積もりや価格改定を考えるときは、この違いを無視しないことが大切です。

採算を見直すときの確認ポイント

  1. 交通費を漏らさない。電車代やガソリン代だけでなく、訪問に必要な駐車場代なども案件ごとの費用として整理します。
  2. 移動・準備も記録する。往復移動、道具の積み下ろし、連絡や準備に使った時間を記録します。同じ売上でも遠方と近隣では実効時給が違います。
  3. 値上げ以外の選択肢も見る。訪問エリアの調整、最低利用時間、出張費の設定などを、自分の仕事の実情に合わせて比較します。

無料計算ツールに入力する方法

「訪問利益」の無料計算ツールには、売上、サービス時間、往復移動時間、交通費、材料費の5項目があります。準備時間の専用入力欄はないため、上の例ならサービス時間に作業120分と準備30分を足した150分を入力してください。往復移動時間は60分、売上6,000円、交通費800円、材料費300円です。

ツールの表示する「変動利益」は4,900円、「実効時給」は1,400円/時間となります。現時点では案件の保存や月別集計はできないので、必要なら結果を自分の記録表へ控えてください。

注意:税金、社会保険料、設備・保険・広告・通信費などの固定費、その他の経費は計算に含みません。また実効時給は一定の仮定に基づく参考値であり、事業全体の純利益や最低賃金判定を表すものではありません。

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